大地からのお便り

2026/09/08 16:10

本日9月8日は24節気「白露(はくろ)」。

「白露(はくろ)」は、朝夕が冷え込んで草花に白い朝露が宿る、そんな様子をみたご先祖さんたちが、
「もう秋だな~」としみじみ語った「秋」という季節。
そして、現代では「秋が短くなってきて残念」という「秋」の始まりです。
この時期は、燥邪(そうじゃ)が到来する時期であり、心(しん)の揺れが内に向きやすい時期でもあります。

燥邪(そうじゃ)の到来とは?
さて!皆さまお楽しみの復習の時間。
前々回のお便りから口酸っぱくお話させていただいている、秋の乾燥の邪気が口や鼻から入り、潤いを好む「肺」を傷めすい時期です。
なので、乾燥の時期までにその肺とお互いに協力しあう臓器「脾(ひ)」こと胃腸を労わりましょう!ということをお伝えしておりました。
もちろん、皆様に至っては、ちゃんと労わっていると信じております。
ただ、今の日本は急な雨やちょっと風変わりな台風によって、乾燥とは無縁な状態。
その代わり、そういった気象による大地の顔色をうかがう毎日だと思います。
動物も季節の変わり目に必要な変化を催すもの。大地も一緒だと思います。
自然環境(大地)のわずかな兆候や変化を注意深く観察すること、そしてそこから何を考えるか、
何となく大地から問われている気がします。

そして、「心(しん)」の揺れが内に向きやすい時期とは?
そもそも「心(しん)」は東洋医学の観点では、精神をコントロールするという働きがあります。
その「心」が内に向きやすいとは、皆様、またまた復習の時間・・・と言いたいところですが、くどいので止めます。
夏至のお便りでも少し登場しましたが、夏から秋にかけて陽の気が陰の気へ転換し始めます。
そして、秋の始まりを感じさせる「白露」はその転換した陰気が増していく時期。
自然界では、夏の活発なエネルギーが朝夕の冷え込みなどの季節の変わり目を感じ取り、
さらなる冷えに備えて内にエネルギーを蓄えようとします。
そんな自然と同調して動物の意識や感情も内向きになりやすいとされているのです。
イメージとしては「渦」。
夏至のお便りでお伝えした、「強い陽のエネルギーは大きな熱を帯びながらうねり流れ、同時にその性質を陰へと転じてゆく循環の渦」よりもっと渦巻く、もっともっと自分の内へ内へと、意識感情が自分自身へ収れんされていくような「渦」です。

稲穂の先が大地の先端を向くように、己の内に深く潜りながら渦実る秋に。






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