大地からのお便り
2026/06/21 23:51
梅雨入り後、しとしとした空気が纏わりつくようになりました。
これから雨が続くのだろうと思うと、、、思うほど嫌ではないことにこのお便りを書きながら気づきました。
さて、二十四節季ごとに何か感じることを書こうと思い立ち、小満、芒種ときて、今回は「夏至(げし)」。皆さんご存知「夏至」です。
前々回のお便りの「小満」、小さく満ちると書くとおり、草木が成長して天地に生命力があふれる時期。
前回のお便りの「芒種」、「芒(のぎ)の種」と書くこの時期は、田植や麦を植える時期。
草木の動き、人の動きが活発になっていくように、夏至に向けて太陽のエネルギーも高まっていく。
東洋医学の視点では、夏至はそのエネルギーが一番高まる時期であり、そして、「陽」のエネルギー(気)が高まると同時に「陰」のエネルギー(気)が少しづつ生じ始める転換期となります。
強い陽のエネルギーは大きな熱を帯びながらうねり流れ、同時にその性質を陰へと転じてゆく循環の渦。
その変化の流れと同調するだけの「静けさ」という通り道が自分の身体や心の真ん中にないと、熱気があちこちに滞留してしまうのではないかと思うのです。
「気疲れ(けづかれ)」は、生命エネルギーである「気(き)」が過剰に消費され、不足したり滞ったりしている状態といいます。捉えきれないほどの陽気に浮かされたまま、知らず知らずのうちに消耗してしまうのかも。
そんな「夏至」は、梅雨のさなか。
燦燦と照らす太陽の眩しさではなく、雨が静寂を運び、風が葉についた雫を地に落としながら音を奏でる季節。エネルギー変化の渦の中心にあるこの「静けさ」をきっと、動植物やご先祖さんたちは季節を上手に感じ取って準備を進めていたのだろうな。
改めて自分と向き合いながら、合わせ鏡のように自然と向き合う大事さを感じます。
本日21日がもうすぐ終わりますが、小さな移り変わりを感じ取り、内にも外にも「静」を持ちながら、これからの季節に向かいたいですね。

