2025/12/01 22:36

ようこそいらっしゃいませ。土を讃える焙煎所です。
私の今年の一番の目玉、というとこの焙煎所を始めたことだと思っていたのですが。
なんと、それを上回るような出来事が起きまして、リニューアルオープン。
今回は、そんな近況報告です。
焙煎所を初めて1ヶ月半。
「直火焙煎」にこだわる当店では、新たに陶器焙煎を開始しました。
初代相棒の焙煎器は、ガラス製のもの。
キッチリはっきり、物申すような少し堅物風味のある彼は、私に焙煎の基礎をみっちり教え込んでくれました。
温度管理、豆の投入タイミング、爆ぜはじめた後の引き上げのタイミング。
右も左も分からない私に、焙煎の勘所になる体力をつけてくれたのは間違いなく彼です。
焙煎の型が分かり始めた頃、彼は「そろそろ、型破りでいいんじゃない」という雰囲気を伝えてきました。
私の中に、「焙煎は、火と豆の対話の一期一会。数字では推し量れないものがある」という畏敬にも似た思いが芽生えたのを見逃さなかったのでしょう。
土を讃える焙煎所は、「大地の実りの大元である土を讃える場所」という意味を持っています。
できるのならば、いつか、土から生まれた器で火入れをしてみたい。
その思いを知っているかのように、彼はなんともスムーズにバトンを繋いでくれました。
そして出会ったのが、暁陶房の笹谷さんが創り出す、まんまるな陶器焙煎器「珈悦(こうえつ)」シリーズです。
惑星Jupiterの名を持つ陶器焙煎器(1キロ用)は火の赤色、愛らしいCandyの名をもつ陶器焙煎器(200グラム用)は海の青色に仕上げてもらいました。
陶器焙煎器は、言うなれば五感の焙煎です。豆たちの楽しそうな歌を聞き、珈悦の色彩が変化するのを楽しみ、蒸気から立ち上る香りに酔いしれる。
火に委ねながら五感を研ぎ澄ますうち、煎り上がり。
そんな焙煎を通じて出来上がった珈琲は、焙煎直後から数日をかけて飲み口が甘やかになってゆくのです。
飲んだ後に残る香りはとても豊かで、柔らかな熱で包まれるような、滋味を感じる珈琲に仕上がります。
ぜひ、土を讃える焙煎所の新しい焙煎珈琲をご賞味ください!